親子で楽しむ推し活

推しの解散・引退で子どもが落ち込んだら?小学生の娘に言って失敗した言葉と3つの接し方

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※本記事は、筆者家庭で2026年6月までに経験した出来事をもとに作成しています。紹介するのは、応援していたジュニアグループの活動終了を知った小学生の娘と、親の声かけについての体験です。活動終了の背景や受け止め方は、グループ・アーティスト・ご家庭によって異なります。特定の団体や個人の事情を断定するものではなく、一家庭の体験談としてお読みください。

こんにちは、旅するママです。

推しの解散や活動終了を知って子どもが落ち込んでいたら、「何て声をかければいい?」「新しい推しをすすめた方がいい?」「思い出の映像を見せたら元気になる?」と迷う保護者の方もいるのではないでしょうか。

わが家が大切にするようになったのは、「悲しいよね」と気持ちを受け止める・公式発表以上の理由を推測しない・思い出を振り返る時期や次の推しを本人に任せるという3つの接し方です。

小学生の娘と応援していたジュニアグループの活動終了が発表された直後、私は元気づけようと「また違うグループを応援してみる?」と声をかけました。しかし、娘の答えは「今はそんな気分じゃない」。数日後にライブ映像へ誘った時も、「まだ見たくない」と言われました。

この記事では、うまくいかなかった2つの声かけと、その後の娘の変化をもとに、わが家が接し方をどう変えたかを紹介します。

推しの解散で子どもが落ち込んだら?わが家は「早く元気にさせる」のをやめた

わが家が大切にするようになったのは、特別な励ましの言葉を探すことより、娘が悲しんでいる時間を親の判断で終わらせようとしないことでした。

娘にとって推しは、ライブの日だけでなく、毎日の楽しみの一部でもありました。学校から帰ると動画を見たり、新しい情報が出ると

「ママ、これ見た?」

と教えてくれたりしていました。

ライブが近づくと、

「あと○日だね!」

と何度も話していたほどです。

そのため、活動終了を知った後も、すぐに別の楽しみへ気持ちを向けられる状態ではありませんでした。最初の私は「何か楽しいことを提案すれば元気になるのでは」と考えていましたが、娘の反応は違いました。

そこで、次の3つを意識するようになりました。

  1. 「悲しいよね」と、まず今の気持ちを受け止める
  2. 公式に発表されていない理由を、親の推測で説明しない
  3. 思い出を楽しむ時期や、次の推しを親から決めない

特に印象に残ったのは、数日後には「まだ見たくない」と言っていたライブ映像を、数週間後には娘が自分から見るようになったことです。

この経験から、わが家では「何をすすめるか」だけでなく、本人が今、それをしたいと思っているかを確認するようになりました。

①「悲しいよね」と、まず子どもの気持ちを受け止める

活動終了を知った直後は、理由や今後について説明するより先に、「悲しいよね」「びっくりしたよね」と娘に声をかけました。

わが家が活動終了を知ったのは、平日の夜でした。私がスマートフォンで公式のお知らせを見つけた時、娘は近くで宿題をしていました。

そのまま一緒に発表を確認しましたが、読み終わった娘はしばらく無言でした。

推しの活動停止・解散を知り驚く母娘のイメージのイラスト

そこで、

「悲しいよね」

「びっくりしたよね」

と声をかけました。

娘がすぐにたくさん話し始めたわけではありません。親としては、子どもが黙っていると「何か言わなくては」「理由を説明した方がいいのでは」と考えてしまいます。しかし、この時は質問を続けずに待ちました。

すると、その後に娘から少しずつ、

「どうして終わっちゃうの?」

「もう応援できないの?」

という質問が出てきました。

この時の娘が気にしていたのは、活動終了の理由だけではありませんでした。「これからも応援できるのか」という疑問もあったのです。

そこで現在は、黙っている時に無理に気持ちを聞き出すのではなく、娘が話し始めた時に、何を気にしているのか最後まで聞くことを意識しています。

普段の親子推し活でも、親が楽しみ方を決めるより娘自身の気持ちを確認することを意識しています。小学生と一緒に推し活をする中で決めていることは、「小学生が推しグッズを『全部欲しい』と言ったら?買いすぎを防ぐわが家の3つのルール」でも紹介しています。

②「どうして終わるの?」には、公式発表以上の理由を推測しない

娘から活動終了の理由を聞かれた時は、公式に発表されている内容だけを確認し、それ以上の事情については「私たちには分からない」と伝えました。

娘から、

「どうして終わっちゃうの?」

と聞かれた時、私は最初、子どもにも納得できる答えを出してあげたいと考えました。

その後、娘からさらに、

「ケンカしたの?」

「仲が悪くなったの?」

と聞かれました。

しかし、公式に説明されていない事情まで、私たちが知ることはできません。そこで、

「公式に書かれていること以上の理由は、私たちには分からないよ」

と伝えました。

SNSなどでは、活動終了の理由について、さまざまな情報や憶測を目にすることがあります。ただ、親がそれを事実のように説明すると、子どもも事実として受け取ってしまうかもしれません。

そのためわが家では、公式のお知らせに難しい表現があれば、小学生にも分かる言葉へ置き換えますが、書かれていない事情を補って説明しないようにしています。

親にも分からないことは「分からない」と伝える。娘が納得できる理由を無理に作るより、確認できることと分からないことを分けて話す方法を選びました。

③「新しい推しを探す?」と言って失敗|気持ちの切り替えを急がせない

娘を元気づけようと新しい楽しみを提案しましたが、活動終了直後の娘が求めていたのは、次の推しを探すことではありませんでした。

活動終了の発表後、私は娘に、

「また違うグループを応援してみる?」

と声をかけました。親としては、早く元気になってほしいという気持ちでした。ほかにも楽しめるグループがあると伝えれば、少し気分が変わるのではないかと思ったのです。

ところが、返ってきたのは、

「今はそんな気分じゃない」

という言葉でした。

この答えを聞いて、私がよかれと思って提案したことと、娘がその時にしたいことは違っていたのだと気づきました。それ以降は、「次の推しを探そう」と誘うのをやめ、「ママも寂しいよ」「悲しいよね」と話すようになりました。

新しい推しをすすめることが、いつでも励ましになるわけではありません。 少なくとも、活動終了を知った直後の娘には合わない声かけでした。

現在は、娘自身が別のグループやメンバーに興味を示した時に、一緒に楽しむようにしています。以前好きだった推しを忘れたかどうかを、親から確認することもしていません。

わが家では、別の時期に一度推し活から離れた娘が、約半年後に再び興味を持った経験もあります。そちらの経緯は、「子どもが推し活に飽きた・推し変したらどうする?小学生の娘を半年見守った体験談」で紹介しています。

「もう応援できないの?」には、好きだった気持ちは残していいと伝えた

娘の「もう応援できないの?」という質問には、「好きだった気持ちやライブへ行った思い出までなくなるわけではないよ」と伝えました。

グループの活動が終了すると、それまでと同じ形でライブや活動が続くとは限りません。今後の活動について分からない部分もあり、親としても約束できることはありませんでした。一方で、これまで好きだった気持ちまで手放す必要はないと私は考えました。そこで娘には、

「今まで好きだった気持ちはそのままでいいんだよ」

「ライブへ行った思い出もなくならないよ」

と話しました。

すぐに娘の反応が変わったわけではありません。この言葉で気持ちが変わったかも、私には分かりません。

ただ、後には娘から

「あのライブ楽しかったよね」

と話す場面がありました。

今後の活動が分からなくても、過去に楽しかったことは親子で話せます。わが家では、「活動が終わったから忘れなければいけない」とはせず、好きだった気持ちも、寂しい気持ちも、その時の娘の言葉を聞くようにしています。

普段のライブ後にも、娘と好きだった場面を話すことがあります。親子でライブへ行く日の過ごし方は、「子連れライブ当日の過ごし方|疲れて後悔しないための親子推し活ルーティン」でもまとめています。

ライブ映像にも「まだ見たくない」|思い出を振り返る時期も本人に任せた

楽しかったライブ映像なら元気になれると思って誘いましたが、娘に断られたため、それ以降はこちらから誘うのをやめました。

活動終了から数日後、娘はそれまでよく見ていた関連動画をほとんど見なくなりました。私は「楽しかったライブを見たら、少し気分が変わるかもしれない」と考え、

「前のライブ映像、見る?」

と誘いました。

ところが、娘の答えは、

「まだ見たくない」

でした。

私にとっては見返したい映像でも、娘も同じ気持ちとは限りませんでした。そこで、それ以降はこちらからライブ映像へ誘わず、グッズや写真も急いで整理しないことにしました。そして数週間後、娘は自分から過去のライブ映像を見るようになりました。

この変化を見て、動画を見なくなったことだけで「もう興味がなくなった」とは判断できないと感じました。少なくとも娘の場合は、数日後と数週間後で、同じ映像への反応が違っていたのです。

そのため現在も、残したい写真やグッズは本人と確認しながら整理しています。活動終了を理由に、親の判断ですぐ処分することはしていません。

ライブの思い出イメージイラスト

グッズの整理については「推し活グッズが捨てられない!推し活30年でたどり着いた「捨てない収納」3つのルール」でも紹介しています。

発表直後・数日後・数週間後|娘の反応はこう変わった

娘は、発表を読んで無言になったり、映像を見たがらなかったりする時期を経て、自分から思い出を振り返るようになりました。

わが家で実際にあった出来事を、時期ごとに整理すると次のようになります。

時期 娘の様子・言葉 親の対応
発表直後 発表を読んで無言になる 「悲しいよね」と伝え、質問を続けずに待つ
発表直後 「どうして終わるの?」「ケンカしたの?」 公式発表の範囲で説明し、不明な事情は分からないと伝える
発表後 新しいグループの提案に「今はそんな気分じゃない」 次の推しをすすめるのをやめる
数日後 関連動画をほとんど見なくなる。映像への誘いに「まだ見たくない」 映像へ誘うのをやめ、写真やグッズの整理も急がない
数週間後 自分から過去の映像を見る。「やっぱり好きだったな」 一緒に見ながら思い出を話す

数週間後に映像を見た時、娘は

「やっぱり好きだったな」「この時楽しかったな」

と話しました。

今でも

「あのメンバーでデビューしてほしかったね」

と話すことがあります。一方で、「あのライブ楽しかったね」「あの曲好きだったね」と笑って振り返ることもあります。

寂しさがすべてなくなったわけではありません。楽しかった思い出を話せるようになっても、活動終了を残念に思う気持ちは残っています。私が発表直後に考えた「早く元気になってほしい」という時間と、娘が映像を見たいと思うようになる時間は同じではありませんでした。

なお、数週間という期間は、娘の場合の経過です。ほかのお子さんが気持ちを落ち着けるまでの目安にはできません。 わが家では日数で区切らず、娘から「見たい」「話したい」という反応があった時に一緒に楽しむようにしています。

母娘で推しのライブに参加しているイメージのイラスト

よくある質問

Q.子どもがずっと落ち込んでいる時はどうすればいい?
A. わが家では、新しい推しやライブ映像を無理にすすめず、娘が話し始めた時に聞くようにしました。ただし、待っていれば必ず気持ちが落ち着くと、この記事の体験だけで言うことはできません。待つ間も、眠り方・食欲・体調・学校生活など、普段と違う様子がないか確認してください。

厚生労働省は、睡眠・食欲・体調・行動の変化をこころのSOSサインとして紹介し、つらい症状が続いている場合は専門家への相談を勧めています。心配な変化がある場合は、学校や医療機関などへ相談してください。

参考:厚生労働省「こころのSOSサインに気づく」

Q.解散や活動終了の理由は詳しく説明した方がいい?
A. わが家では、公式に発表された内容を確認し、難しい表現があれば小学生にも分かる言葉へ置き換えて伝えました。公式に説明されていない部分については、「公式に書かれていること以上の理由は、私たちには分からないよ」と答えました。SNS上の噂や、親自身の推測を事実として伝えないようにしています。

Q.新しい推しをすすめてもいい?
A. わが家では、活動終了直後に提案したところ「今はそんな気分じゃない」と言われました。そのため、娘が自分から興味を示した時に一緒に楽しむ方法へ変えました。新しい推しをすすめること自体が、どの子にも合わないとは言えません。ただ、子どもが乗り気でない時は、提案を続けず、その時の気持ちを確認することを大切にしています。

Q.グッズはすぐ片づけた方がいい?
A. わが家では、娘が動画を見なくなっても、グッズをすぐに処分しませんでした。数週間後に自分から映像を見始めた姿もあり、見ない時期があるだけで不要になったとは判断できなかったためです。本人と相談しながら、残す物・整理する物を決めるようにしています。

まとめ|「早く元気に」ではなく、子どものタイミングを待つ

推しの活動終了を経験したわが家が大切にしているのは、「今の気持ちを受け止める・分からない理由は推測しない・思い出を楽しむ時期や次の推しを本人に任せる」という3つの接し方です。

「また違うグループを応援してみる?」という提案も、「前のライブ映像、見る?」という誘いも、私は娘を元気づけるつもりでした。しかし、娘の答えは「今はそんな気分じゃない」「まだ見たくない」でした。

数週間後には、その映像を娘が自分から見るようになりました。この経験から、親が用意した楽しみが、その時の子どもにも合うとは限らないと分かりました。

現在は、黙っている時に無理に話させず、質問が出たら聞き、分からないことは分からないと伝えています。映像や新しい推しも、娘が興味を示した時に一緒に楽しんでいます。

活動が終わっても、好きだった気持ちや親子でライブへ行った思い出までなくなるわけではありません。寂しい時も、楽しかったことを話したい時も、親が先に気持ちを決めない。それが、わが家が今回の経験から大切にするようになった接し方です。

※本記事は筆者家庭の体験をもとにした一例であり、専門的な心理支援の方法を示すものではありません。お子さまの受け止め方や、気持ちが落ち着くまでの期間には個人差があります。活動終了の背景や今後の活動については推測せず、各公式サイト・公式SNSでご確認ください。

母娘で思い出話をしているイメージのイラスト

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